豊作を祝い、調和を促す 魚台カントリーサッカー試合が笛を鳴らして開幕

 「さて、今ボールを持っているのは豊作チームの10番です。最後のディフェンダーをかわして、足を上げて、シュートして、ボールが入りました!」このゴールは、魚台県張黄鎮望湖小学校競技場の上空を切り裂き、観覧席の緊張を破って歓声が沸き起こり、魚台県農村サッカー試合は開始からわずか5分で初ゴールを決めた。

 競技場で「豊作」と「和美」の2チームは全開で、積極的に攻撃し、厳重に守備している。スタンドでは、5、6歳までの子どもたちも、60、70歳までのおじいちゃんおばさんたちも、サッカーの楽しい雰囲気に浸っていたが、競技場のそばには魚台の特産品が並んでいる。白い有机米、真っ赤なトウガラシ、白黒黄色色とりどりのキクラゲ、百数斤の冬瓜……全方位に農民の豊作の成果を展示している。それに、試合の冒頭と中盤には田舎らしい「ヤンコダンス」や「振空竹」などのパフォーマンスが盛り込まれ、出演者と観客、選手が舞台の下にこだわらず、頻繁にやり取りし、雰囲気を何度も盛り上げた。

 チームは5対4で優勝した。スタッフは選手たちに勝利を象徴する「唐辛子のネックレス」をつけ、1人に賞品を贈った。「ガチョウ1荷」–竹ざおにくくりつけてガタガタ鳴く2羽の大きなガチョウ、収穫したチームには負けてもなお元気な「ニワトリ1荷」が贈られた。選手たちはニワトリやガチョウを担ぎ、満面の笑みを浮かべながら競技は陽気な雰囲気の中で幕を閉じた。

 今回の農村サッカー試合は魚台県が6回目の中国農民豊作節を祝う序幕を開いただけでなく、「農村振興斉魯の模範-村々にいい芝居がある」一連のイベントの一つの縮図でもある。魚台県は村レベルの近隣センター、新時代文明実践センター(所・駅)、学校のスタジアムなどの開放的な場所を十分に利用し、地元の民俗・民風・民趣から、「4季・2節・4試合」シリーズのイベントを行う。

 李閣鎮李楼村では、アヒルセット、落花生のはさみ、米を運搬するなどの競技種目が行われた秋の農民スポーツ大会が開幕すると、村人たちは自分の腕を振るって収穫を楽しみ、体を鍛えると同時に近所の友好を深め、幸福感と獲得感を高めた、一方、羅屯鎮屈荘村では、8つの田舎バスケットボールチームが抽選で試合の順番を決め、慎重に戦略・戦術を練っており、選手たちは1つ1つの素晴らしいゴールで高度なプレーを披露しており、激しい戦いを繰り広げた結果、3チームが優勝・アジア3位に輝いた。

「8月から、魚台県の各鎮・街は実際に応じて次々と『4回大会』イベントを展開しており、現在までに各大会70回余りを開催している」。魚台県委員会宣伝部で日常業務を担当する朱聖娟副部長は、「イベントは特色ある農産物や農民の労働シーンとスポーツ競技を結びつけ、楽しい方法で人気を集め、現地の風情を際立たせると同時に、スポーツの楽しさも取り入れた。多くの農民から歓迎と支持をもらった。村の文化を繁栄させ、村の人気を集め、村の活力を引き出す」と説明した。(謝劼)